サブスクが嫌いになる理由の大半は、コスパに関連しています。近年サブスク市場が増加の一途を辿り、需要が高まっていく一方です。その一方で便利であることを理解しているものの、苦手意識を持つということは、サブスクに対する認識にずれがあるのかもしれません。

本記事ではサブスクを嫌いになる理由から、サブスクのメリットや有効的な活用法までご紹介します。より便利で豊かな生活を送りたい方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

支払いに不安?サブスクを嫌いになる理由4選

CCCマーケティング総研は2021年に「サブスクリプション方式に関する調査」を行いました。その調査によると、サブスクに不満を持つ理由の大半が支払いに関することであることが発表されましたしました。ほかにも主な理由として、以下の4点に当てはまることが多いでしょう。

  • 利用料金の元がとれない
  • 使用の有無に関わらず料金が発生する
  • 無料体験の期間を意識するのが苦痛
  • 自分の興味からかけ離れたジャンルのコンテンツも含まれる

それでは、以下で詳しく解説します。

利用料金の元がとれない

サブスクの利用頻度が低く元がとれないともったいないと感じる方は、サブスクに苦手意識を持つ傾向にあります。Cross Marketing社が2021年に行った「サブスクリプションに関する調査」によると、「元が取れていない」と回答したのは全体の4割超という結果に。

サブスクの利用月額料金は1,000円未満と答えた方は全体の4割程度と、約半数を占めています。これだけ見るとコスパがいいように感じますが、それが長期間にわたると、DVDやBlu-rayを購入するよりも割高になってしまうケースも。

月単位だとわずかに感じる差でも、長期的な目線で見ると大きな損をしてしまいます。

利用の有無に関わらず料金が発生する

サブスクは、毎月一定額を支払うことでサービスを受ける構造上から、利用の有無に関わらず月額料金が発生します。支払い頻度はサービスによって異なりますが、前払いが大前提なので利用頻度に関わらず一定額を支払わなければなりません。

また買い切りができないのでサブスクから退会してしまうと、そこで利用していたコンテンツの一切が利用できなくなります。こういった点に苦手意識を持つ方も多いのではないでしょうか。

無料体験の期間を意識するのが苦痛

サブスクには「無料体験期間」を設けているところが多数あります。7日間や2週間、1ヶ月と期間はさまざまですが、こうした無料期間の有限性に苦痛を感じる方もいるでしょう。

無料期間だけ楽しみたい方は「期間内に退会しなければならない」というプレッシャーに追われてしまいます。また、退会し忘れてしまい知らぬ間に料金が発生しているケースも。登録や退会にも手間がかかるので「サブスクは面倒」という認識を持たれがちになります。

自分の好みからかけ離れたジャンルのコンテンツも含まれる

自分が興味のないジャンルのコンテンツも含まれている点も、サブスクが苦手意識を持たれる理由の1つです。そういったコンテンツが含まれていることで、好きでもないものに対してお金を払っている感覚に陥る方もいます。

ジャンルを限定した料金設定をしているサブスクはほとんどありません。例えば「ミュージカル映画だけ観たいからその分の料金だけ」というようなことは基本的に不可能です。

特に音楽業界ではサブスクに参入していないアーティストも多数おり、その影響でサブスクに加入しない方も多数います。

嫌いになる理由の裏返し?サブスクのメリット3選

サブスクを嫌いになる理由は支払いに関することが多いということでしたが、逆にサブスクのメリットはどのようなものが挙げられるでしょうか。実はサブスクの便利な点は、上記のような苦手な理由の裏側にあります。メリットとして挙げられるのが、以下の3点です。

  • 利用頻度が高いとコスパ最強
  • DVDやBlu-rayがかさばらない
  • 新しいジャンルを開拓しやすい

それでは、以下で詳しく解説します。

利用頻度が高いとコスパ最強

利用の有無に関わらず毎月一定額を支払うサブスクのシステム上、利用頻度は高ければ高いほどお得です。そのサブスクのコンテンツが好きで定期的に利用したい方には、サブスクを利用するほうがコスパは良くなります。

契約プランによるところはありますが、サブスクには基本的に回数や量に制限がありません。自身の利用頻度が高いコンテンツを選ぶことで、元がとれないというリスクを回避できる可能性は高いでしょう。

DVDやBlu-rayなどがかさばらない

動画配信サイトや音楽アプリのサブスクを利用すれば、DVDやBlu-rayの置き場所に困ることはなくなります。サブスクであればスマホやパソコンの中にすべてのコンテンツが集約されているので、場所を取られることがありません。

それによってDVDやBlu-rayを搭載する機器の管理や購入の必要もなくなります。掃除の手間も省けるので、家事の負担が軽減されるでしょう。

新しいジャンルを開拓しやすい

サブスクを利用することで、新たなコンテンツに出会いやすいのもメリットの1つです。「レコメンド機能」という過去に視聴したコンテンツの傾向から、類似したコンテンツを提供してくれる機能によって、常に新作を楽しむことができます。

またこれまで興味を持たなかったジャンルのコンテンツでも「料金が変わらないなら試してみよう」という気持ちになります。その結果、新たにジャンルを開拓したというケースもあるので、気軽に挑戦してみるのもいいですね。

サブスクの有効的な活用法3選

サブスクのメリットについて解説しましたが、これからご紹介する有効的な活用法を知ることで、より便利にサブスクを利用することができます。おさえておきたいポイントは、以下の3点です。

  • 自分に合ったコンテンツを利用する
  • 無料期間をつなげて利用する
  • アカウントを複数人で共有する

それでは、1つずつ詳しく解説します。

自分に合ったコンテンツを利用する

サブスクは自分に合ったコンテンツ、利用頻度が高いものを利用するのがいいでしょう。その際は事前に、サブスクを利用することでかかる料金と、買い切りの値段を照らし合わせることをおすすめします。

上記でも述べたように、利用頻度が高いコンテンツを選ぶことで、元がとれないリスクを回避できます。サブスクは契約・解約が自由にできるので、時期による利用頻度の波に合わせて、サブスクを利用するのがいいでしょう。

無料期間をつなげて利用する

ほとんどのサブスクでは「無料体験期間」を設けています。7日間や2週間、1ヶ月と期間はさまざまですが、その無料期間をつなげてサブスクを利用する手段もあります。

動画配信サイトでいうと「Hulu」「U-NEXT」「FOD」はそれぞれ2週間〜1ヶ月の無料期間を設けています。この3つをつなげて利用することで、最大3ヶ月も無料で利用できます。

その際に、退会のし忘れには十分に注意してください。無料期間をあらかじめ把握し、料金が発生しないようにタイミングを見計らって利用しましょう。

アカウントを複数人で共有する

アカウントを共有したり、追加する方法もあります。いくつかのサブスクには、アカウントを共有できるサービスがついており、家族や友人、恋人と共有するユーザーも。

アカウントを共有しても1人分の料金しかかからないので、非常にお得な機能です。

また「U-NEXT」や「Netflix」などにはアカウントを追加できる機能が備わっており、プライバシーが守られるので安心して利用できます。

サブスクと上手く付き合う時代に

サブスクを嫌いになる理由とメリットは、表裏一体であることが分かりました。サブスクを利用する際には、コンテンツ内容と自分のライフスタイルと照らし合わせて検討するようにしましょう。

また身の回りでもサブスクになるものが増え、これからはサブスク嫌いの方でもサブスクとの上手な付き合い方を考えていく必要があります。サブスクの有効的な使い方を知り、より便利で豊かな暮らしを送りましょう。