「発達障害児支援に関わるための資格はあるの?」
「保育士資格だけじゃなくてほかの資格も取りたい」
「保育士におすすめの資格は何があるの?」
現在では発達障害への意識が高まり、発達障害児への正しい知識も求められます。そのため発達障害児支援資格はこれから大注目される資格です。
ですが転職やスキルアップのために資格を取りたい!と思っても、実際どんな資格があるのか、どの資格を取れば良いのか、資格取得のための時間を取れるのか悩んでいる方もいるでしょう。
そんなあなたでも大丈夫です。紹介する資格から自分に合った資格を見つけることができます。
中学生と小学生の思春期を迎える2児の母親です。子どもの発達について詳しく学びたいと思い、保育士として発達支援施設で未就学児~小学生の子どもたちのかかわり方を学んでいます。
忙しい保育士でもOK!発達障害支援の資格の勉強方法
新たに資格が欲しいと思っていても実際スクールに通う時間はないからと悩んでいませんか?じつは忙しい保育士でも自宅にいながら受講から受験までできる資格があります。
通信講座を利用する
発達障害児支援の資格には、スクールに通わなくても自宅で学習できる資格がたくさんあります。受講内容によっては動画視聴だけではなくテキストや講師に質問できたりするので自分に合った資格を見つけることができます。
動画で音声学習する
多くの受講では動画を見ながら学習でき、通勤途中や家事をしながら進めることができます。仕事や家のことで忙しい人にも隙間時間を使って無理なく受講可能です。
発達障害児に関連する国家資格はない
現在、発達障害児に関わるための国家資格はありません。
ですが発達障害児への世間の理解が高まっており、発達障害児支援の資格も注目されています。
保育士でも保育園に在籍している発達障害児の対応をすることがありますが、保育士資格だけでは発達障害児への適切な対応・理解するのは難しいでしょう。
なぜなら発達障害児支援は非常に専門性が高く、間違った対応をすると特性が強く出てしまうだけではなくパニックを起こすこともあるからです。
それを補うのが発達支援の資格です。この資格を持っていることは保育施設にいる発達障害児への対応に重宝されます。
また発達障害児と関わる仕事に転職したいと思った時にも発揮することができるのです。
【おすすめ】発達障害児支援のための資格5選!
発達障害支援のための資格は、教育現場だけでなく、発達障害児を持つ保護者から非常に注目されている資格です。
発達障害児支援の資格はどの資格でも、発達障害の特性を理解し、その子に合った療育をすることを目的としています。
そしてその子たちがどんな環境であっても自立して生活できるように支援をしていくことが根底にあります。
- 児童発達支援士
- 子ども発達障害支援アドバイザー
- 発達障害児支援士
- 発達障害学習支援サポーター
- 発達障害コミュニケーションサポーター
各資格の特徴やどんな人におすすめなのか、受講期間や受講料などを紹介します。
児童発達支援士
出典元:児童発達支援士 公式サイト
資格名 | 児童発達支援士 |
受講期間 | 8ヶ月/15~30時間程度 |
受講料 | 37.400円/別途受験料:4.070円 カード分割可、銀行振込 |
特徴 | 脳科学・心理学からアプローチした受講内容、受講者にはLINEで療育情報が届く、ZOOMでの意見交換会を実施 |
人間力認定協会が運営する児童発達支援士は、療育現場だけに限らず、家庭でも実践できる子どもの対応、言葉がけなど療育のノウハウを学ぶことができます。
脳科学、心理学に基づいたアプローチで療育効果が期待できます。
発達障害の子を持つ保護者の中には、「子どものために」と児童発達支援の資格を取得した人が多くいます。発達障害を理解しながら学べることや他の保護者と話すことで気持ちに余裕ができたとの声も多くあがっています。
児童発達支援の資格は2020年12月に認定され、今では受講者が2万人を超えています。受講から試験までがご自宅で可能という手軽さも人気の一つです。
将来的に児童発達支援所や放課後等デイサービスなどの仕事にも活かすことができます。
児童発達支援士で意見交換会ができるZOOM意見交換会なども行われており、ひとりで日々の療育に悩むなどの心配もありません。
【この資格がおすすめの人】
- 発達障害児への対応や子育てに悩んでいる人
- 教育現場で対応に悩んでいる人
- 子育てに役立つ実践スキルを習得したい人
子ども発達支援アドバイザー
出典元:子ども発達障害支援アドバイザー
資格名 | 子ども発達支援アドバイザー |
受講期間 | 標準3ヶ月/最長6ヶ月 |
受講料 | 一括27.000円・分割27,700円/受験料:無料 |
特徴 | 「困った行動」から「原因」を見つけて、適切なサポートを行う。学習、認定試験が自宅から可能。 |
大手のユーキャンが運営する子ども発達支援アドバイザーは子どもの特性を理解することで、子どもへの寄り添い方や見守り方など実践できるサポート術を学べることが魅力の資格です。
子どもの目に見える「困った行動」から目には見えない「原因」を考えることで適切なサポートを促します。
講座はテキストだけではなくそれに連動したDVD、絵カードや支援ワークブックなどの充実した内容となっていて、受講生デジタル学習サイトからDVDの内容を携帯から視聴可能なので忙しい方もすきま時間で学ぶことができます。
また添削や質問のサポートも充実しているのでオンラインでの受講では不十分ではないのかと不安に思う人にも安心して取り組める内容になっています。
受講期間内に全ての添削課題を提出し、修了認定試験に基準点で合格すると発達凸凹アカデミーから資格が認定されます。
受講期間は標準3ヶ月となっていますが、6ヶ月はサポート体制がありますので焦らず
ゆっくりと進めることができます。
【この資格がおすすめの人】
- 子どもの生活をサポートしたい人
- 子どもとの関わりに悩んでいる人
- 子どもと関わる仕事をしている人
発達障害児支援士
出典元:発達障害児支援士
資格名 | 発達障害児支援士 |
受講期間 | 標準6ヶ月/最長1年 |
受講料 | 99,800円(受験料を含む) |
特徴 | その子自身の生きる力を伸ばす。より専門性を求めている。動画、学習シートで効率的に学べる、受講から受験まで全てオンラインで可能。 |
通信教育大手の四谷学院が運営する四谷学院発達支援で取得できる資格が、発達障害児支援士です。
発達障害児支援士は、教育現場で働いている先生たちに向けてプログラムされています。専門性が高い受講内容となっており、教育現場で今の現状を変えたい方におすすめの資格となっています。
受講は映像授業でスマホやタブレットなどで手軽に受講可能で、週末45分×5ヶ月ほどでベテラン指導者のスキルを習得できるのが魅力の資格です。
講義動画を見ながら専用の学習シートを使うことで、しっかりと記憶に残るシステムになっています。
しかしほかの資格は30,000〜40,000円の受講料に対して発達障害児支援士は受講料100,000円を超えるので、手軽に学びたい方には少し躊躇してしまう資格と言えます。
【この資格がおすすめの人】
- 専門知識を学び、仕事に活かしたい人
- 子どもの気持ちに寄り添えるようになりたい人
- 教育施設や療育施設で働いている人
発達障害学習サポーター
出典元:発達障害学習サポーター
資格名 | 発達障害学習サポーター |
受講期間 | 受講時間5時間 |
受講料 | 29,700円(受験料含む) |
特徴 | 子どもとの関わり方などが学べる。学習サポートに特化。オンライン講座、試験条件あり、試験会場を選び受験するスタイル。1年ごとに資格の更新料あり。 |
子ども・青少年育成支援協会が運営する発達障害サポーターS’スクールで取得できる資格が発達障害学習サポーターです。
発達障害の特性だけではなく、発達障害児との関わり方・支援者としての考え方などが学べる内容となっています。
こちらの資格は発達障害学習支援サポーター養成講座受講修了し、以下「1」、「2」のいずれかに該当する方が試験受験の条件となるため注意が必要です。
- 発達障害基礎理解講座Ⅱ(旧基礎理解講座)修了者(提出物:受講修了証コピー)
マイページに受講履歴のある方は書類提出が不要です - 以下の資格保有者(提出物:資格保有を証明できる書類(コピー可))
臨床心理士、公認心理師、臨床発達心理士、社会福祉士、精神保健福祉士、教員免許、保育士、幼稚園教諭、
医師、看護師(准看護師)、言語聴覚士、作業療法士、理学療法士、児童発達支援管理責任者、視能訓練士
教育現場や療育現場で働いている人からもっと深く学びたいと思う人たちから人気の資格です。
【この資格がおすすめの人】
- 教育現場で働く人
- 学習サポートを強化させたい人
発達障害コミュニケーションサポーター
資格名 | 発達障害コミュニケーションサポーター |
受講期間 | 8ヶ月/15~30時間程度 |
受講料 | 34,100円/別途試験料4,070円 カード分割可 銀行振込 |
特徴 | 社会で自立するためのコミュニケーション力を高める。コミュニケーション力に特化。学習・試験がオンライン。児童発達支援士との申込みで20,000円割引あり。 |
児童発達支援士と同じく人間力認定協会で発達障害コミュニケーションサポーターの資格も取得可能です。
発達障害児はコミュニケーションを取ることが苦手で、人間関係のトラブルが多く見られます。思ったことをそのまま口に出してしまったり、友だちとのトラブルも少なくありません。
そこからいじめに発展し、不登校になってしまうケースもあります。
そこでおすすめしたいのが発達障害コミュニケーションサポーターです。
全国20店舗ある子ども向けのコミュニケーション教室とタッグを組み、コミュニケーションに関するトレーニング方法や子どもへの接し方を話し合いを行い、コミュニケーションのノウハウを積み重ねています。
企業のコミュニケーショントレーニングの社員研修にも使われている実績があり、コミュニケーション力が上がることで自信に繋がり自己肯定感アップの効果も期待されます。
受講は動画メインで提出物などはないので、忙しい方でも自分のペースで勉強することができ、試験も365日自分の好きなタイミングでオンラインで受けられます。
また児童発達支援士と一緒に申込みをすると20,000円割引があり魅力的です。
【この資格がおすすめの人】
- 子どものコミュニケーション力を上げたい人
- 自らのコミュニケーション力に自信がない人
- 社員教育に携わる人
まとめ
本記事では発達障害児との関わりに悩む保育士に向けて5つの資格を紹介しました。
発達障害児への対応の難易度は高く、保育園や学校などでたくさんの子どもをみている保育士や学校教諭も日々の悩みがつきません。
今回ご紹介した資格ではコミュニケーション力、学習サポート、専門知識、子育てに悩んでいる方など目的に合わせての受講をおすすめしました。
自分に合った資格を見つけ、取得することで子どもへの正しい関わり方が分かりスムーズに療育ができます。そして資格を持っていることで昇給や転職にも役立つでしょう。
ひとりで対応を悩む前に、発達障害の資格を取得して一歩を踏み出してみませんか。