「資産運用を始めたいけど、何から始めればいいのか分からない…」このように感じてはいませんか。

資産運用には、株式投資や債券投資、不動産投資などさまざまな方法があり、投資初心者にとってどれがいいのか分からない人も多いでしょう。

本記事ではそんな初心者におすすめの資産運用と資産運用をするうえでおさえるべきポイントを紹介します。

初めての資産運用で失敗したくない人は、ぜひ参考にしてみてください。

内田雄介

大学院修士課程を修了後、化学メーカーに研究開発職として2年勤務→退職・webライター
資産運用をはじめとしたお金に関する知識を勉強・実践しています。2021年9月からつみたてNISAの運用、2023年4月からiDeCoの運用を始め、現在も継続中。

    初心者向け!おすすめの資産運用4選

    初心者におすすめの資産運用は以下のとおりです。

    • 投資信託
    • 国債
    • ポイント投資
    • ロボアドバイザー

    投資信託

    投資信託は、投資したい人に代わってプロが株式や債券などに投資・運用してくれる金融商品です。

    初心者にとって、投資する銘柄や売買のタイミングなどを自分で決めるのは難しいでしょう。一から勉強する場合は、多くの時間を要します。しかし、投資信託は銘柄の選定から売買まですべて投資のプロに任せられます。

    金融商品に関する深い知識がなくても手軽に始められるのが特徴です。

    投資信託は1万円、積立型の商品では1000円から投資できます。中には、100円から始められる投資信託もあります。

    コーヒー1杯程度の金額から投資ができるので、仮に損失が生じても、資産が減ったことに対する精神的なダメージは少ないでしょう。

    いきなり多額の現金を投資することに抵抗を感じる人も手軽に始められます。

    個人向け国債

    個人向け国債とは国の発行する債券のことです。

    個人向け国債は預貯金と同様に元本保証です。また、年0.05%の最低金利を保証しているので、金利が低い状況でも銀行より高い利子が得られます。

    他の金融商品への投資でよくある資産が減るリスクを考える必要はほとんどなく、安心して資産運用ができます。

    個人向け国債には、変動金利で満期まで10年の「変動10年」、固定金利で満期まで3年または5年の「固定3年」「固定5年」の3種類があります。

    金利上昇による受取利子の増加を狙う場合は変動金利型、金利変動によって受取利子を減らしたくない場合は固定金利型と選択ができます。

    ポイント投資

    ポイント投資はクレジットカードの利用やECサイトでの買い物でためたポイントで、証券会社にて株式や投資信託へ投資ができるサービスです。

    ポイントで金融商品を購入するため、元手0円でも投資可能です。継続的にポイント投資をすれば、値上がりや配当金によるリターンも期待できます。

    仮に損失が出た場合も、実際の資産が減ることはありません。資産を減らすリスクを負わずに資産運用できるのが大きな特徴です。

    ポイント投資ができる証券会社の多くは100円単位での買い付けに対応しています。なお、ポイントは1ポイント=1円として利用可能です。

    まとまったポイントがなくても少額から気軽に始められます。ただし、証券会社によって利用可能なポイントが異なるため、注意しましょう。

    いきなり現金で投資することに不安を感じている人におすすめです。

    ロボアドバイザー

    ロボアドバイザーはいくつかの質問に答えるだけで、投資したい人の状況に応じて資産運用方法の提案や資産の運用を任せられるサービスです。

    利用者の年齢、運用目的、運用期間などの質問に回答するだけで、その人に適した運用スタイルを提案してくれます。

    ロボアドバイザーには、「アドバイス型」と「投資一任型」の2種類があり、「投資一任型」は、運用スタイルの提案から買付、運用商品の定期的な見直しまですべて任せられます。

    利用者は銘柄選びや売却の判断をする必要はありません。運用資金を入金するだけで、自分に適した資産運用ができます。また、1万円以下から投資できるため、元手が少なくても少額から始められます。

    自分で金融商品を選んで資産運用することに自信がない人におすすめです。

    資産運用を始める初心者におすすめの制度

    資産運用をこれから始める初心者に活用すべき制度は以下のとおりです。

    • iDeCo
    • NISA

    制度を利用することで、より効率的な資産運用が可能になるでしょう。

    iDeCo

    iDeCoは、定期的に資金を積み立てて、その運用成果を60歳以降に受け取れる制度です。iDeCoで資産運用すると、拠出した金額に応じて、所得税と住民税が軽減されます。

    たとえば、年収500万円の人が毎月1万円投資した場合、年間2.4万円を節税できます。年収800万円の人が毎月6万円投資した場合、年間21.6万円を節税が可能です。

    また、運用して得られる利益にかかる約20%もの税金が非課税になります。得られた利益が10万円の場合、通常は約2万円税金で差し引かれます。一方、iDeCoで運用した場合は税金は取られません。

    本来なら税金で差し引かれる分も投資に回せるため資産をより増やしやすくなります。

    NISA

    NISAとは、個人の資産運用を応援する税制優遇制度で、生涯を通じて1,800万円まで非課税で運用できます。iDeCoと同様に運用して得られる利益に対して税金がかかりません。

    NISAには、つみたて投資枠と成長投資枠の2種類があります。

    つみたて投資枠は年間120万円まで投資が可能です。また、長期・分散・積立投資に適した金融商品を金融庁が選定しています。

    低リスクな商品のみに絞り込まれているため、初心者でも堅実な資産運用がしやすくなっています。将来のために資産を増やしたい人におすすめです。

    成長投資枠は年間240万円まで投資ができます。つみたて投資枠と比べて選べる金融商品が増え、株式にも投資ができるのが特徴です。ただし、投資に関するより深い知識が必要です。

    初心者が資産運用を始める際におさえる3つのポイント

    初心者が資産運用をする時におさえるべきポイントは以下のとおりです。

    • 分散投資をする
    • 少額ずつ積立投資する
    • 長期で資産運用する

    分散投資をする

    複数の投資先に資産を分散することは、安定したリターンを得るうえで重要です。

    投資先を1つに絞ると資産を大きく増やす可能性がありますが、資産を大きく減らすリスクも出てきます。一方、複数の投資先に分散すると、ある特定の金融商品が大きく下落しても、他の金融商品が下落の影響を緩和してくれます。

    具体的には、国内株式だけでなく、外国株式にも投資したり、株式だけでなく債券や預貯金にも資産配分したりすることでリスクの軽減が可能です。

    資産運用で安定したリターンを得るには複数の投資先に投資、分散投資が必要です。

    少額ずつ積立投資する

    投資経験のない初心者は、少額ずつ一定金額を毎月積立投資するのがおすすめです。

    金融商品は値動きするため、購入額が大きくなると変動時の損失も大きくなります。少額投資の場合はその損失を小さくできます。

    投資に怖いイメージがある初心者はまず、少額投資で相場の流れを理解してから、取引額を増やすことがおすすめです。

    また、少額ずつ積立投資すると、商品を高値づかみする可能性を減らせます。

    値動きを予測するのは非常に難しいことです。高いときに投資商品を購入してしまい大きな損失を招いてしまうリスクもあります。

    毎月一定額を積立投資することで、平均して安くも高くもない価格で金融商品を購入できます。

    長期で資産運用する

    資産を着実に増やしたいと思うなら、短期の値動きを気にせず長期的に資産を投資、運用することが大事です。

    引用:第3回 長期投資のメリットとは|一般社団法人投資信託協会

    投資期間別に年平均収益率を見た時、投資期間が1年の場合、リターンは-40.6〜 72.1%の間です。資産を大きく増やす可能性もあるが、大きく減らす可能性もあることを示しています。

    一方投資期間が20年の場合のリターンは-4.7%〜 20.5%、40年の場合のリターンは4.6〜 10.4%の間となっております。投資期間が長くなると、資産を減らす可能性がほぼなくなることが分かります。

    このように金融商品を長く持ち続けることでリターンのふれ幅が小さくなり、安定した収益を得られます。短期的な値動きを気にしすぎず、金融商品を持つことが重要です。

    初心者向け!資産運用に関する勉強でおすすめの本

    資産運用の初心者におすすめな本を紹介します。

    • 図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
    • 本当の自由を手に入れる お金の大学

    上記の本は、金融商品の基礎知識や具体的な資産運用の方法などが解説されています。資産運用を始める前に読むことで、疑問点を解消した状態で資産運用を始められるでしょう。

    図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!

    資産運用をこれから始めようとしている人に向けて、金融商品の選び方から証券口座の開設手順まで具体的な方法や手順が記載されている本です。

    実際に販売されている商品を例に挙げて、投資初心者が投資すべき金融商品の特徴について解説しています。

    また、iDeCoやNISAの申し込みの手順、資産はどのくらい投資に回せばいいのかなど、資産運用を始めるうえで気になる点も取り上げています。

    どこから投資を始めればいいのか一から教えて欲しい人におすすめの本です。

    本当の自由を手に入れる お金の大学

    資産運用に関することだけでなく、投資の元手として必要なお金を無理なく貯められる方法が紹介されている本です。

    初心者におすすめな金融商品の特徴と具体例、資産を増やした後の取り崩し方について解説しており、資産運用のやり方が把握できます。

    また、代表的な投資先の特徴、目安となる投資の利回りについても紹介されており、資産運用の基礎知識が身に付くことがポイントです。

    お金の貯め方に関しては、保険の見直し方やスマホ、電力会社の見直し方、ふるさと納税をはじめとした節税方法について取り上げています。

    資産運用をはじめとしてお金全般の知識を学びたい人におすすめです。

    資産運用におすすめの証券会社

    金融商品を購入して資産運用を始める際、証券会社で口座を開設する必要があります。しかし、さまざまな証券会社があり、どれにするか迷ってしまう人も多いでしょう。

    以下では、初心者におすすめの証券会社を紹介します。

    • 楽天証券
    • SBI証券

    楽天証券

    楽天証券では、月5万円まで楽天カードで投資信託のクレカ積立すると、積立額の0.5%〜1.0%の楽天ポイントがもらえます。獲得したポイントは投資に回せるため、資産運用において大きなメリットとなるでしょう。

    また、楽天ポイントで投資して、一定の条件を満たすことで、楽天市場での買い物でもらえるポイントの還元率が増えます。普段から楽天市場でお買い物をする人は、さらにお得にお買い物ができます。

    楽天のサービスをよく使う人にはおすすめの証券会社です。

    SBI証券

    SBI証券では、投資信託のポイント投資や投資信託の保有残高に応じたポイント付与などのポイントサービスを受けられます。このポイントサービスは、VポイントやPontaポイント、dポイントなどさまざまなポイントが対象となっています。

    自分がよく利用するポイントを選んで、ポイントをもらい、投資に回すことが可能です。

    また、月5万円まで三井住友カードで投資信託のクレカ積立ができ、積立額の0.5%〜5.0%のVポイントを獲得できます。

    Vポイントを利用する場合、クレカ積立だけでなく、投資信託の保有しているだけでポイントがもらえるので、資産を増やす手助けとなるでしょう。

    まとめ

    本記事では、初心者におすすめの資産運用を紹介しました。これから資産運用を始める人は以下の方法から選ぶといいでしょう。

    • 投資信託
    • 国債
    • ポイント投資
    • ロボアドバイザー

    なお、次のポイントを意識した資産運用をすることで、資産を減らしてしまう可能性を軽減できます。

    • 分散投資をする
    • 少額ずつ積立投資する
    • 長期で資産運用する

    投資初心者でもポイントをおさえていれば、手堅く資産を増やすことが可能です。証券会社で口座を開設して、自分のスタイルに合った投資を始めてみましょう。